荻堂顕「擬傷の鳥はつかまらない」
GW中の読書
荻堂顕著の擬傷の鳥はつかまらない読みました。
顧客の要望に応じて偽りの身分を与える「アリバイ会社」を生業とするサチのもとに、ある日、二人の少女が訪ねてきた。数日後、片方の少女がビルの屋上から身を投げ、サチは残されたデリヘル嬢・アンナをやむを得ず「門」の向こう側へと“逃がす"よう迫られる。サチの真の稼業はこの世界に居場所を失った人間を異界へと導く“雨(あめ)乳母(うんば)"だったのだ――。
なぜ、少女は死ななければならなかったのか。死の道標を追う過程で浮かび挙がる〈未成年売春婦殺人事件〉と少女たちの恩讐渦巻く関係とは一体。サチは無事に“逃がす"ことができるのか……。
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